大きい子


こういう子が駅や電車で「うーっ!」とか吼えていると、何だか安心する。
この子も周囲の人々にはまったく関心を示さず、ひたすらバタバタして叫んでいたのだけれど、女子高生のバッグにぶらさがった小さなウサギか何かのぬいぐるみを見つけた途端、急にそこに吸い込まれて、「うー」とチクチク触っていた。
仲間だと思った。